自動車関連用語 |
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ア |
アイドリング |
アクセルペダルを踏まず、エンジンが空転している状態 |
アクセルペダル |
ガソリンエンジンでは空気の吸入量を調整し、エンジン回転をコントロールするペダル |
アンチロックブレーキシステム (ABS) |
滑りやすい路面でブレーキをかけたとき、タイヤがロックしないようにコントロールするシステム |
アンダーステア |
一定の操舵角で旋回し、速度を上げていったとき、旋回半径が大きくなること。カーブで外側に膨らんでいく傾向のあること |
アンダーミラー |
目視やバックミラー等でも解消できない死角を解消する補助ミラー。 |
イ |
インパネ(インストルメントパネル) |
計器盤。メーター類やスイッチ、オーディオシステム、エアコンユニット等の収納部分も含む。 |
インタークーラー |
過給機付エンジンで、コンプレッサーと吸気マニホールドの間にセットされている空気の冷却装置。 |
空気を圧縮すると温度が上昇し、ガソリンエンジンではノッキングしやすくなるので、これを冷却(インタークーリング) |
して空気の温度を下げ、ノッキングの防止をはかる。 |
インナーミラー |
夜間の眩惑を防ぐため、反射率を50%におさえた金属の反射板を付けたバックミラー。 |
ウ |
ウインカー (ターンシグナルランプ) |
方向指示灯。右左折や車線変更など車の進路を変える合図に使用されるオレンジ色のライト。 |
ウインドデフレクター |
サンルーフを開けて走行するとき、室内に風を捲込んだり、不快な空気振動が発生するのを防ぐために |
設けられている翼の形をしたもの。 |
ウエアインジケータ (トレッド・ウエア・インジケータ) |
タイヤの磨耗限度を表示するスリップサイン。トレッドの周上▽マークの4箇所以上に残溝深さが1.6mm |
になるとタイヤの山と山が線で繋がるように表示される。 |
ウインドウ・ウオッシャー液 |
窓を洗浄するためのアルコール系界面活性剤や防錆剤などが入った石鹸水。窓に洗浄水を噴射する装置はウインドウ・ウオッシャー。 |
エ |
エアークリーナー |
エンジンに吸入される空気中のゴミを取除くフィルターで、吸気音を小さくする働きもする。 |
エアサスペンション (エアサス) |
空気ばねを用いて路面からの衝撃や振動が車室に伝わるのを防ぐ装置。空気(エア)の弾性を利用するため細かい振動 |
を吸収し、乗り心地がよく、車高を一定に調整できるサスペンション。 |
エーティー (オートマチック・トランスミッション AT) |
自動変速機。手動変速機付の車(MT)に必要なクラッチとトランスミッションの操作を自動的に行う装置。 |
エアバック |
自動車の衝突時にトライバーとハンドル等の間に瞬間的にエアバック(空気袋)を膨らませ、負傷を最小限にとどめるための装置。 |
エフエフ車 (FF) |
フロントエンジン・フロントドライブ 車輌の全部にエンジンを搭載し、前輪を駆動するシステムの車。 |
エフアール車 (FR) |
FはフロントRはリアを意味し、エンジンを車輌の前部に搭載し後輪を駆動する方式の車。 |
エンジン |
機関。ガソリンや電気などが持つ各種のエネルギーを断続的に機械エネルギー(動力)に変えて他のものを動かす装置。 |
エンジン・オイル |
エンジンの潤滑油。潤滑と共に各部分の冷却、清掃、防錆や燃焼室からのガス漏れを防ぐ働きもする。 |
エンジンブレーキ |
エンジンと駆動系がつながれた状態でアクセルを閉じたとき、ブレーキをかけたように減速する現象。 |
エンジンルーム |
エンジンが収納されている空間(ルーム)。 |
エンスト (エンジン・ストール) |
エンジンがストップすること。特にクラッチのつなぎ方が不適切なために誤ってエンジンを停止させてしまった場合にいう。 |
オ |
オーバーヒート |
加熱。運転中のエンジンの冷却水や冷却フィンの温度が適温以上に高くなること。水冷エンジンでは一般的に80℃~ |
90℃が適温とされている。 |
オイルフィルター |
エンジン・オイルを濾過し、金属などの磨耗くずやカーボンの固まりなどの異物を除く装置。 |
オイルレベルゲージ |
エンジン・オイルの量や状態を調べるためのゲージ。 |
カ |
カウンターステア |
コーナリングに際し旋回方向と逆方向(カウンター)にハンドルを切る操作。逆ハン。 |
キックダウン |
AT車で一定の速度で走っているときに追越などで急加速をしたい場合、アクセルペダルを一杯に踏み込んでギアを一段又は二段下に下げること。 |
キャブレター |
気化器。ガソリンを微粒化して空気と適当な割合で混合し、運転状態に応じてエンジンに供給する装置。 |
キーレス (キーレス・エントリーシステム) |
キーを用いないでドアやトランクルームのロックをしたり、ロックを解除するシステム。 |
クラッチ |
エンジンの動力を駆動系に伝えたり切り離したりする為の装置。 |
クリープ現象 |
AT車でセレクターレバーがDやRなど走行できる位置にあるとき、アクセルペダルを踏み込まなくてもクルマがゆっくり動く現象。 |
コーナリングランプ |
車の旋回方向を照らすランプで前側面に取り付けられている。 |
コーン |
円すい、円すい形のもの。 |
コラム・シフト |
変速操作などをハンドルにあるレバーで行うもの。 |
コンビネーション・メーター |
運転席の組み合わされて一体化されたメーター。 |
コンビネーション・ランプ |
通常リアランプのことで、ストップ、ターン・シグナル、バック等の各ランプを組み合わせて一体化したもの。 |
サ |
サーキット |
オートレース用周回路。 |
最高出力 |
一般にエンジン性能の目安となるもので使用する回転範囲内で出すことのできる最大の軸出力。 |
三角表示板 |
非常停車時に、後方車に停車中を知らせる為の三角形をした反射式の表示板。 |
3点式シート・ベルト |
腰の左右と片側の肩の計3点を支持する方式のシート・ベルト。現在一般的に使用されているもの。 |
シ |
自動車検査証 |
車両検査の結果、保安基準に適合すると交付された証書。俗に言う車検証のこと。 |
自動車重量税 |
自動車の重量によって税額が決められ、道路整備などの財源として設けられた国税。 |
自動車取得税 |
自動車の取得時に、購入価格に対してある一定の税率で課せられる地方税。 |
自動車保険 |
自動車に掛けられた保険で、自動車損害賠償責任保険(強制保険)と任意保険とがある。 |
自動ドアロック |
一定の車速を超えると、自動的にドアロックを行う機構。走行中、子供などが誤ってドアを開けないようにする安全装置。 |
自賠責保険 |
自動車賠償責任保険の略称。自動車損害賠償保証法により、すべての車に加入が義務付けられている強制保険。 |
万が一のときの被害者救済を目的としている。 |
ス |
据え切り |
停車したまま、ハンドルを回してかじとり車輪を動かすこと。好ましいハンドル操作ではないが狭い場所での転向に使う。 |
セ |
制動距離 |
ドライバーがブレーキを踏んで、ブレーキが効き始めた瞬間から停止するまでに自動車が実際に進行した距離。 |
ツ |
ツーリング |
オートバイや乗用車などで遠乗りすること。 |
テ |
停止距離 |
アクセルからブレーキへペダルを踏み替えブレーキが効き始めるまでの間〈0.7~0.8秒)に車の進む空走距離に実制動距離を加えたもの。 |
停止表示板 |
高速道路などで車両が故障で停止した時、追突防止のため、後続車に知らせる為に車両後方に置く三角形の赤色反射板。 |
ト |
道路交通法 |
道路における車両や歩行者の交通方法その他のルールを規定した日本の法規で主管は警察庁。 |
ニ |
日常点検 |
道路運送車両法第47条の2により、事業用車および自家用の大型車の使用者は、1日1回その運行前に灯火類の点灯、ブレーキの作動その他 |
定められた項目を目視により点検するように義務付けられている。 |
自家用乗用車も使用状況から判断した適切な時期に、同様の点検が要求されている。 |
任意保険 |
自動車使用者が任意で加入する自動車保険。自賠責(強制)保険での不足を補う。 |
認証 |
基準や規格に対しての適合性を試験し、合格車を認可すること。 |
ネ |
燃料消費率 |
エンジンの経済性を示す尺度。燃料1リットル当たりの走行距離(Km/ℓ) |
燃料電池 |
燃料が持つ化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する装置。 |
燃料噴射装置 |
燃料をポンプにより加圧、吸気通路また燃料室内へノズルから噴射する装置。ガソリン・とディーゼル・エンジンの双方に用いる。 |
ノ |
ノイズ・サプレッサ |
騒音防止装置。 |
ノーズ・ダイブ |
ブレーキをかけたときに車の先端が路面にもぐり込むように下がる現象。 |
ノードラフト・ベンチレーション |
無通風換気法。例えば、車室換気法において直接風を導入せず走行に伴う吸出作用を利用して行う方法。 |
ノック・コントロール・システム |
エンジンの点火時期を常に最適に制御する装置。シリンダ・ブロックに取り付けられたノック・センサがノッキング |
(異常燃焼)を検知すると電子制御により点火時期を遅らせ、ノッキングが止まるとノッキングが発生するまで点火時期を進める。再びノッキングが発生すると点火時期を遅らせ、ノッキングが止まると点火時期をまた進める。(これの繰り返しをフィードバック制御という。) |
ハ |
ハーシュネス |
舗装道路の継ぎ目や突起などを通過する際に、車体に発生する衝撃による振動や異音。 |
排気温警報装置 |
排気ガス浄化装置(触媒マフラ)の異常過熱をセンサで検出し、ウォーニング・ランプなどで警報を発する装置。 |
排出ガス規制 |
自動車が排出する有害なガスを法的に規制するもので、排気ガス、ブローバイ・ガス、燃料の蒸発ガスが対象となる。 |
世界で最初の規制は光化学スモッグが問題となった米国カリフォルニア州における1963年のブローバイ・ガス規制で、 |
1970年に成立したマスキー法が有名である。日本では1966年のCO規制に始まり、次第に強化されて現在に至る。 |
ハイドロプレーニング |
(水上飛行機のような)水乗り現象。豪雨で水が路面にあふれるとき高速度でこれに突入すると、水を排除するひまがないため車輪は水膜上に浮く状態となり、はなはだしければ操縦の自由を失う危険な現象。 |
バイフューエル |
バイフューエル自動車とは、2種類の燃料をスイッチで切り換え使用し、走行する自動車のこと。現在、ガソリンエンジンと天然ガス(CNG)、ガソリンエンジンと液化石油ガス(LPG)という組み合わせがある。 |
ハイブリッド・カー |
2種類の動力源を搭載した車。例えば、ガソリンエンジンと電気モータを組み合わせた車。 |
白煙 |
①ディーゼル・エンジンの場合、寒中の始動時に、未燃焼の燃料が霧状になって排出され白く見える。②ガソリンエンジンの場合、シリンダの摩擦等でエンジン・オイルが燃焼室へ侵入して燃えたとき、通常無色の排煙が白色となる。 |
バックアップ・ランプ |
後退灯。後退信号用としてバック・ギヤへ入れると自動的に点灯される灯火。 |
パルセーション・ダンパ |
脈動減衰(吸収)装置。燃料噴射式エンジンにおいて、燃圧はプレッシャー・レギュレータにより一定の高圧に保たれているが、インジェクタの噴射により配管中の燃圧に脈動現象(燃圧の微変動)が生じ、空燃比の異常や異音が発生しやすい。このため、パルセーション・ダンパを設けてダイアフラムの働きにより、この脈動を吸収している。 |
パワー・ドアロック |
電動によるドアのロック装置。運転中自動的にドアがロックされる安全装置。 |
ハンズ・フリー・キット |
自動車電話や携帯電話を車内で使用する際、両手を使用せずに通話ができるよう電話に付加する部品のセット。 |
道交法の改正で、平成11年11月より運転中の携帯電話の使用(ハンド・セットを手に持っての)が禁止となった。 |
ヒ |
ビーコン |
位置確認のための電波信号を発信する装置。VICSの構成要素として高速道路等に設置されている電波ビーコンや、主要幹線道路に設置されている光ビーコンがある。 |
非常信号用具 |
夜間の高速道路上などで事故時、他車の衝突を避けるための信号用、赤の手提げランプ又は発煙筒など自発光式の灯火。保安基準により常時車中への備え付けが要求されている。 |
ピストン |
シリンダ内を往復し、流体の圧力を受け、あるいは流体を圧縮し、これとエネルギーの授受を行う部品。 |
氷結防止剤 |
冬季に寒冷地で路面凍結防止のために使用する薬剤、凍結防止剤、融雪剤。 |
フ |
フェード現象 |
長い下り坂などでブレーキの使い過ぎにより摩擦材表面の摩擦係数が熱により低下し、制動力が不足する現象。大事故の原因となる。構造的にドラム・ブレーキに起こり易く、ディスク・ブレーキは起こりにくい。 |
フォー・モード |
我が国で最初に採用されたガソリン車の排気ガス測定法。シャシ・ダイナモ上で、アイドル→加速→定速(40㎞/h)→減速の4つのモードでCO排出量 |
の測定を行った。4モード測定法は1973年(昭和48年)まで行われ、それ以降は10モードや11モード法(1975~)に移行し、更に1991年からは10・15モード法に変わった。 |
ふらつき運転検知機能 |
居眠り運転や脇見運転による車のふらつきを車両の挙動から検知し、ドライバーに警報を発する機能。カーナビを利用し、ヨー・レィト・センサや車速センサ等からの情報により、警報音や画面表示を行う。ホンダが世界で初めて開発した。 |
プロパン |
液化石油ガス(LPG)の主成分。分子式C₃H₈。沸点‐42.1℃。常温では気体であるが、加圧することにより容易に液化する。無色・無臭で気化したガスの重量は空気の約1.5倍。 |
自動車用や家庭用の燃料などに用いられる。 |
フロン・ガス |
メタン又はエタンの水素原子を塩素およびフッ素原子で置き換えてできた化合物の総称で各原子の数でCFCsの符号で表す。その中のCFC12は、沸点‐29.8℃、不燃性、非爆発性、無毒、化学的にも非常に安定し、普通の金属を腐食させないので、カー・エアコンや家庭用電気冷蔵庫・クーラの冷媒、またスプレーの噴霧剤として広く利用させてきた。しかし、近年このガスが地球を取り巻くオゾン層を破壊し、皮膚がんの発生率を高めるとの学会の警告から、90年の国際会議で今世紀中に特定フロンの生産・消費を全廃することが決められ、更にオゾン層の破壊が進んでいることから、95年末までに全廃する方針で産業界の協力が要請されていた。 |
ヘ |
ペアグラス |
2重ガラス。合わせガラス。 |
ヘッド・レストレイント |
レストレイントとは抑えることで、保安基準の規定する「頭部後傾抑止装置」をいう。追突されたときに、乗員がのけぞって首を痛め鞭(むち)打ち症になるのを予防する。 |
ベンツ |
独1844~1929。ドイツの技術者。1878年2サイクルのガス機関を完成。85年には4サイクル・ガソリンエンジンを装備した三輪自動車を製作、後にゴットリーブ・ダイムラと共同してダイムラ・ベンツ社を設立した。 |
ヘンリー・フォード |
米1863~1947。アメリカ自動車工業の父といわれ、また大量生産のフォード・システム創始者。自動車普及の基となったT型フォード車は約1500万台生産された。 |
ホ |
方向指示器 |
転向しようとする方向の左右を示す点滅式灯火で、保安基準により点滅回数毎分60~120回、灯光は橙(とう)色と規定されている。 |
保証期間 |
製品(自動車)や整備などの品質について、メーカや整備業者が責任を負う一定の期間や走行距離。 |
補助ブレーキ |
自動車を減速するために、常用ブレーキを補助する排気ブレーキやリターダなどの装置。 |
マ |
マイレージ |
総マイル数。一定時間に進行するマイル数。 |
巻き込み防止装置 |
歩行者や自転車などをトラックの側部に巻き込むのを防止する側面保護装置。 |
摩擦係数 |
摩擦両面に生じる摩擦力と両面間の法線力との比べで、接触面の面積や移動速度とは無関係である。静止状態より運動状態の方が、一般に摩擦係数が小さい。 |
マニフェスト制度 |
産業廃棄物の処理及び清掃に関する法律の施行から一年六カ月以内とされていた「産業廃棄物管理票」のこと。 |
新しい廃棄物処理法では、すべての産業廃棄物にマニフェストの添付を義務付けている。マニフェストとは、税関に示す積荷目録のこと。「使用済み自動車のマニフェスト制度」は1998年12月よりスタートし、廃車の発生からシュレッダ業者に至るまでの流通を管理する責務を負う。また、自動車整理工場などから排出されるエンジン・オイルなどの廃油もこの対象となる。 |
ミ |
ミーン・エフェクティブ・プレッシャ |
平均有効圧力。実際のエンジンから取った指圧線図の面積をシリンダ容積で割った値。 |
見切り幅 |
フードやドアなどボデー各部の蓋物部品とボデー本体との隙間。この隙間が狭いほど見栄えがよく、風切り音も少ない。 |
見積書 |
見積もり価格の内訳を記述した書類。 |
ム |
むちうち症 |
追突された車の乗員の頭部が瞬間的に後ろに強く傾き、反動で前へと往復運動を繰り返し、けい部の筋や関節を傷めて痛みや目まいなどの症状がでるもの。瞬間の頭部の振れ方が、むちの先の描く軌跡に似ているのでこの名がある。各国ともこの障害を防ぐため、車のシートにまくらを装備することを義務付けている。 |
霧灯 |
フォグ・ランプ。保安基準では、随意灯として”前部霧灯(白または淡黄色)”と”後部霧灯(赤色)”が規定されている。 |
無負荷状態 |
エンジンが回転の抵抗となる負荷を受けず空回転している状態。アイドリング。 |
モ |
モータ |
①発動機、原動機。②電動機。③内燃機関、特にガソリンエンジン。④自動車、オートバイ。 |
モータリスト |
自動車運転者、自動車常用者。 |
モーメンタリ・ロード |
瞬時負荷。機器にかかる瞬間的な負荷。 |
モビレージ |
自動車村。mobileとvillageの合成語。自動車旅行者のために設けた野営場で、キャンプ生活のための水・電気・ガス・トイレの用意もある。 |
ヤ |
焼き付け |
ベーキング。塗料を塗り付けた後、高温で加熱して塗膜を硬化させる工程。 |
焼き慣らし |
ノーマライジング。鋼を必要な温度まで加熱した後、静かに大気中に放冷することで、加工による内部応力(ひずみ)を除く熱処理のこと。 |
焼き戻し |
テンパリング。焼き入れによるもろさを緩和し、粘り強さを増すため、ある程度まで加熱した後、徐々に冷却する操作をいう。 |
ユ |
油圧クラッチ |
油圧によってクラッチ操作を軽くする装置。ペダルを踏むとマスタ・シリンダの油圧がレリーズ・シリンダを介してレリーズ・ホークを |
強く押してクラッチが切れる。 |
油圧警報灯 |
エンジンの油圧が規定圧以下になると、計器板の赤い警報灯が点灯して危険を知らせる装置。 |
ユーロ・フォー |
欧州での新排ガス規制の名称。2000年からはユーロ3で、規制を早期に達成した車両の取得税や自動車税を減額する措置が設けられている。DE乗用車のユーロ4では、ユーロ3と比較してNOxとPM(粒子状物質)の排出量をそれぞれ半減することが必要である。 |
ユニディレクショナル・パターン |
(ステアリング)一方向型、不可逆型。かじ取り装置でホイールからステアリング・ホイールを回転できないもの。 |
ヨ |
揚力 |
物体が流体から受ける力の流れに垂直な部分。走行中に空気の流れによって発生する車体を上方に持ち上げようとする力。 |
エア・スポイラは、この揚力を抑制する働きなどをする。 |
横加速度 |
進行方向と直角に発生する加速度。 |
予混合燃料 |
燃料と空気を予め混合し、可燃混合気を形成した後に燃焼させること。 |
四輪駆動 |
エンジンの出力を前、後の四輪へ伝え駆動させること。一般に4WD(4×4)といい、フルタイム~とパート・タイム~の2方式に分かれる。 |
ラ |
ライト消し忘れ警報器 |
ヘッド・ライトなど点灯のままイグニション・キーを抜いたとき、ブザーで警報する装置。消し忘れによるバッテリ放電を防止する目的。 |
ラジエータ |
放熱器、冷却機、暖房機。 |
ラフネス |
タイヤのユニフォーミティ(均一性)不良に起因する乗用車の振動騒音現象の1つ。50~120km/h位の速度で発生し、圧迫感の強い連続音(打音)として感じられる。 |
ランドマーク |
①陸上の目印、土地の境界標識。②その土地や場所の目印や象徴となっている建物。 |
ラン・フラット・タイヤ |
タイヤがパンクして空気圧がゼロとなった場合でも、走行スピードを落とせばそのまましばらくは走り続けることのできるタイヤ。 |
リ |
リコール制度 |
製造上欠陥のあった車を公表して無料回収、修理することを義務付けた制度。自動車メーカおよび輸入業者はリコールの場合、必要事項を運輸大臣に届け出るように規定されている(道路運送車両法第63条の3、改善措置の届出等)。 |
リブ・ラグ型トレッド |
タイヤのトレッドの中央部にリブ型溝を設けて操縦性を向上させ、横滑りを防ぐと同時に両肩部にラグ型溝を配してけん引力や制動力を発揮している。小型トラックや乗用車向きだが、最近は高速道路を利用する長距離バスや大型トラックにも採用されている。 |
リモコン・ドアロック |
ドアロックの施開錠を遠隔操作でする装置で、電波式と赤外線式がある。 |
臨界圧力 |
臨界温度において、気体に圧力を加えていきその気体が初めて液化するときの圧力。 |
ル |
ルーカス |
英国の自動車部品メーカ。電装品や燃料噴射装置で有名。 |
ルマン式スタート |
自動車レースのスタート方法の1つ。合図があると同時に、ドライバーが自分の車に走り寄ってスタートするもの。 |
ルマン24時間レース |
自動車レースの1つ。1923年以来、フランス北部のサルテ県ル・マン市のサルテ・サーキット(1周13.6km)で毎年6月に開催される24時間耐久レース。午後4時にスタートし、翌日の午後4時までの24時間で走行できる距離を競い、ドライバーは3人で交代する。 |
レ |
冷媒 |
冷凍サイクル内を循環し受熱、放熱を行う作動流体。フロンなど。 |
レーン |
車線。自動車が一列になって進むように白線で画した道路の一部。 |
レオスタット |
(電気の)加減抵抗器、可変抵抗器。 |
レギュラ・ガソリン |
リサーチ法オクタン価が89以上96未満のJIS-K-2202(自動車ガソリン)の2号に相当するガソリン。 |
レボリューション・カウンタ |
回転数計、回転速度計。 |
ロ |
漏洩電流 |
絶縁されている場所を伝わって流れる電流。単位はμA。 |
ローテージ |
積載量、積載荷重。 |
ロード・サービス |
路上における車両故障の修理や、事故車のけん引作業等を指す。 |
ロジック・アイ・シー |
論理集積回路。論理回路をICチップ上に複数のトランジスタなどを使い作製したもの。 |
論理回路 |
論理素子を組み合わせて倫理関係を構成する電気回路。 |
ワ |
ワイパ |
ふくもの、ぬぐうもの、窓ふき器。 |
ワイディング・マシン |
巻線機。電気装置のコイルを作る機械。 |
ワニス |
(塗料)物に塗付して乾燥させると光沢のある美しい表面が得られるものの総称。 |
ワンプライス・セリング |
自動車(物品)販売において、あらかじめ値引きをした価格を表示してそれ以上の値引きをしない販売方法。 |
顧客により値引き額が違う、というような不透明な取引から脱却して顧客の信頼を獲得するとともに、商談時間も短縮でき、販売店の収益向上に寄与する。但し、これには商品力が重要である。ワンプライス・セリングは米国が先行しているが、日本でも一部導入されている。 |
|
略字・略語集(アルファベット順) |
A |
AA |
(auto auction) 自動車のせり売り、競売。例えば、中古車のオークション。 |
ABS |
(antilock braking system) ブレーキ・ロック防止装置。 |
AC |
(alternating current) 交流、交流電流。 |
(after control) 後処置制御。 |
ATDC |
ピストンの上死点後。バルブ・タイミングを表すのに用いる。 |
B |
BAT |
(battery)バッテリ。電池、蓄電池。 |
BBDC |
(before bottom dead center)ピストンの下死点前。バルブ・タイミングを表すのに用いる。 |
BTDC |
(before top dead center)ピストンの上死点前。バルブ・タイミングを表すのに用いる。 |
C |
CNGV |
(compressed natural gas vehicle)圧縮天然ガスを燃料とする自動車。 |
CRS |
(child restraint system)年少者拘束補助装置(チャイルド・シート) |
child restraint attachment system。法改定により、6歳未満の幼児にたいしての使用が2000年4月より義務化。 |
CVT |
(continuously variable transmission)連続無段階変速機。トランスミションの変速比を走行状況に応じて無段階に調整することでエンジン出力を効率的に引き出すために、燃費および走行性能の向上に優れる。 |
D |
DAS |
(driver assistance system)運転者支援システム。ドライバーの運転負荷を軽減する装置で、車線維持機能(LKAS)や車間維持機能(ACC)などをいう。 |
DC |
(direct current)直流、直流電流。時間の経過に対し、極性の変わらない電流。 |
DEF |
(defroster)窓ガラスの霜やくもりを除去する装置。 |
E |
EBS |
(electric brake system)ブレーキ操作を電気信号に変換したブレーキ装置。 |
E-LEV |
(Excellent Low Emission Vehicle)優・低排出ガス車。平成12年規制値よりも有害物質の排出量に50%以上低減させたもの。 |
ETC |
(electronic toll collection system)有料道路の料金所等におけるノンストップ式の自動料金収受システム。 |
F |
FAST 緊急車両優先システム。警察庁がITSの一環として導入を進めているもので、パトカーや救急車が緊急走行する際、最短経路をカーナビで表示するほか、緊急車両が交差点に差しかかると、信号を自動的に制御して通行を優先させるシステム。 |
FF |
(front engine front wheel drive)FF方式。車両の前部に搭載したエンジンで前輪を駆動する方式で、小型車に多く採用されている。直進性に優れ室内を広く取れるなどの反面、前車軸に荷重がかかり過ぎるためにハンドル操作が重く、アンダーステアが強く出る傾向にある。 |
FIA |
(Federation Internationale de I’Automobile)国際自動車連盟。自動車による旅行などを支援する各国のクラブ組織と、自動車(四輪車)によるモータ・スポーツ活動の統括の二つを主業務とする世界規模の団体。1904年創立、本部パリ、日本ではJAFが加盟 |
FR |
(front engine rear wheel drive)FR方式。車両の前部に搭載したエンジンで後輪を駆動する方式。前後軸の重量配分の関係からFF車と比較して操縦性に優れ、スポーティ車や大きな車に多く採用されている。 |
FWD |
(front wheel drive vehicle)前輪駆動車。FF車を意味する。 |
4WD |
(four wheel drive vehicle)四輪駆動車。二輪駆動と四輪駆動の切り換えのできるパートタイム式と、常時四輪駆動のフルタイム式とがある。 |
4WS |
(four wheel steering)四輪操舵装置。前輪の他に後輪も操舵機能を持ち、同位相と逆位相とがある。 |
4×4 |
(four by four)前の4は全車輪数、後の4はその中の駆動輪数。従って、4×4は四輪車四輪駆動。FF、FRの四輪乗用車は、4×2(four by tow)ということになる。 |
G |
GPS navigation |
(Global Positioning System navigation)高度2万kmの宇宙空間に地球を取り囲むように配置された24個の人工衛星のうち、4個からの電波を車載のアンテナで受信し、時間差から自車の位置を求めるシステム。カーナビゲーションなどに応用されており、衛星航法(測位)システムともいう。衛星からの信号が届かないトンネル内やビル街ではGPSが利用できないので、ジャイロや車速センサと併用しているものもある。 |
H |
HDC |
(hill descent control)オフロード等の急坂を安全に下降する装置で、BMWのSUVやランドローバーの一部に採用されている |
HICAS |
(high capacity actively controlled suspension)日産が採用した、車速感応式四輪操舵機構。ステアリング操作による前輪タイヤへの横力を感知し、後輪を油圧により操舵(同位相操舵)して走行安全性を向上させる。これの発展型にHICAS-Ⅱ(マルチリンク・リヤ・サスペンション用の4WS)やSUPER HICAS(HICASⅡに位置相反転制御を取り入れた4WS)がある。 |
I |
IHCC |
(intelligent highway cruise control system)ホンダが採用した、車間距離制御装置。先行車を検知するレーザ・レーダとスロットル制御&ブレーキ制御を組み合わせたもので、減速はスロットル制御とゆるやかなブレーキ制御で行う。 |
ITS |
(Intelligent Transport Systems)高度道路交通システム。最先端の情報通信技術を用いて人と道路と車両とを情報でネットワークすることにより、交通事故、渋滞、排出ガス、物流等の道路交通問題の解決を目的に構築する新しい交通システム。VICS(道路交通情報通信システム)ETC(有料道路の自動料金収受システム)AHS(走行支援道路システム)がある。 |
J |
JICAP |
(Japan New Car Assessment Program)日本における新車の安全評価基準。自動車事故対策センターがクラッシュ・テストを実施して、その結果を公表している。 |
L |
LSD |
(limited slip differential)差動制限装置のこと、ノン・スリップ・デフとも呼ばれている。駆動輪の片側ぬかるみなどに入ってスリップしたとき、ディファレンシャル・ギアの働きによって車輪が空転して車が動けなくなるのを防止するため、左右駆動軸の回転差を制限するメカニズムを持ったデフのこと。 |
M |
MPT |
(Multi Plate Transfer)四輪駆動車のトランスファで、油圧多板クラッチを使用して前後トルクの配分を制御する方式。 |
N |
NGIV |
(New Generation Intelligent Vehicle)車間通信設備を備えた車。自動車同士の情報通信により事故を防止する次世代の知能自動車。 |
P |
PEV |
(pure electric vehicle)純電気自動車。バッテリのみを動力源とする排出ガスを全く出さない電気自動車(ゼロ・エミッション車) |
PW |
(power window)パワー・ウィンドゥ。モータ-を利用して窓ガラスを昇降させる装置。 |
R |
REC |
(recirculation)再循環。カー・エアコンの操作ボタンなどの表示で、外気を導入せずに車室内の空気を循環させること。 |
S |
SJ |
ガソリンエンジン用エンジン・オイルのAPI分類で、1996年10月に設定されたAPIガソリンエンジン・オイルの最高規格 |
T |
TAC |
(tachometer)エンジン回転計 |
T/C |
(turbocharger)排気のエネルギーを利用したろ過給機。 |